日本プライムリアルティ投資法人(JPR)は17日、2008年12月期決算を発表した。
当期(08年7月1日~12月31日)の営業収益は111億7,100万円(前期比3.1%増)、営業利益は54億8,200円(同3.8%増)、経常利益は44億 3,300万円(同▲0.4%)、当期純利益は44億3,200万円(同▲0.4%)、1口当たりの分配金は7,092円。
当期、東京および主要5大都市(大阪圏、名古屋、福岡、仙台、札幌)に重点的に投資する方針のもと、「南麻布ビル」(東京都港区、取得価格37億6,000万円)、「有楽町駅前ビルディング(有楽町イトシア)」(東京都千代田区、取得価格34億円)など4物件を取得。一方、「NORTH33ビル」(札幌市中央区、取得価格37億円)を売却し、資産の入替えを実施。当期末保有資産残高は52物件、取得価格ベースで約2,806億円、総賃貸可能面積約38万平方メートルとなった。
なお、テナント満足度調査のフィードバックをはじめ、ブランド戦略にもとづくサービスレベルの向上に努めると同時に、新規賃料の見直しを図ったものの、稼働率は96.4%と前期比1.1%低下。
一方、東京都心部および東京周辺部を中心には、新規賃料水準との乖離を埋めるべく、賃料増額改定の申入れを継続的に実施し、18ビル25件の増額改定を実現した。
なお、当期末の借入金残高747億5,500万円、無担保投資法人債の残高は545億円。有利子負債比率は45.2%で、有利子負債の当期末平均金利は1.6%。
次期については、営業収益110億2,500万円、営業利益53億4,700万円、経常利益42億9,100万円、当期純利益20億6,200万円、1口当たりの分配金3,300円を見込んでいる。