(株)陽光都市開発は20日、2008年12月期決算を発表した。
当期(08年1月1日~12月31日)の連結売上高は121億1,400万円(前期比▲35.0%)、営業損失7,200万円(前期:営業利益21億8,400万円)、経常損失は1億4,400万円(前期:経常利益20億8,500万円)、当期純損失は42億1,200万円(前期:純利益11億8,200万円)。
同社は投資用マンション「グリフィンシリーズ」の企画・販売に重点を置き、横浜・川崎エリアを中心とした地域限定戦略を実践。投資用マンション事業においては、戸別販売について堅調に推移し、前期と同水準の販売実績を確保した。
一方、流通・流動化事業において、投資用マンション事業へ集中的に資金投下するための資金回収、および保有不動産の圧縮をすすめるため、第4四半期は原価を下回る価格での販売を実施。たな卸資産評価損25億9,600万円および固定資産減損損益12億9,100万円を特別損失に計上したことにより、最終赤字となった。
セグメント別にみると、不動産販売事業では、新築投資用マンションとして、「グリフィン横浜・東白楽弐番館」(横浜市神奈川区)など13棟を供給し、396戸を販売。中古の投資用マンションも63戸販売したが、土地、オフィスビルなどの販売が大きく減少したことから、売上高104億3,100万円(同▲39%)、営業利益4億6,000万円(同▲78.9%)となった。
また、不動産管理事業では、販売物件の堅調な伸長により管理物件が増加したことから、売上高は8億4,100万円(同12.2%増)となったほか、コスト削減にも注力し、営業利益は2億1,500万円(同110.4%増)となった。
不動産賃貸事業では、ファンドの物件組入れが完了したことや、オフィスビルの取得に伴い収益物件が増加。売上高4億400万円(同18.1%増)、営業利益1億4,800万円(同63.4%増)となった。
その他事業では、ファンドの組成に伴い手数料収入が発生するようになったものの、期首における子会社の吸収合併により設計・監理事業が内製化されたことなどから、売上高4億3,700万円(同▲1.8%)、営業利益2,400万円(同▲88.1%)となった。
なお次期は、1棟単位での販売から戸別販売に切り替え、早期投資資金回収を実践。また、資金および人員を投資用マンション事業へ集中させるなどして、売上高149億4,100億円、営業利益4億2,000万円、経常利益3億6,200万円、当期純利益3億5,500万円を見込む。