新日本石油(株)は3日、「ENEOSわが家で創エネ」プロジェクトにおける「住宅用総合エネルギーシステム」の実証実験の拠点である「創エネハウス」(横浜市港北区)を完成させたと発表した。
「住宅用総合エネルギーシステム」とは、化石エネルギー機器や自然エネルギー機器などを使用環境に応じて組み合わせたシステムの同社呼称。
同物件は、次世代の省エネ基準を超える高断熱・高気密性能に加え、太陽熱利用や空気循環等による空調負荷の低減を図ったほか、「200年住宅ビジョン」に基づいた高耐久構造、保守管理が容易な設備・間取りを導入。さらに家庭用燃料電池システム「エネファーム」、太陽光発電システム、蓄電池システム等の最先端のエネルギー機器を設置し、カーボンフリー達成の実証実験を行なうもの。
実験では、同社関係者等が実際に居住・生活し、複数のエネルギー機器の組合せにおける家庭のエネルギー消費動向についてデータを収集。家族構成やライフスタイルごとに環境性、快適性、経済性について検証していく。
同社では、蓄積されたデータをもとに、ライフスタイルに応じた機器の効果的・効率的な組合せや運転制御法について開発を行ない、有効な省エネ行動の提案を含めた「住宅用総合エネルギーシステム」の2010年度の商品化をめざすとしている。