不動産ニュース / 調査・統計データ

2009/3/17

CREマネジメント、35%が「導入の必要」認識/ARES調査

 (社)不動産証券化協会はこのほど、「一般事業会社の不動産保有意識と行動に関する調査」結果を発表した。2008年11月、金融・不動産業を除く上場企業3,556社にアンケートし、270社から回答を得た。06年11月以来、2年ぶり3回目の調査。

 前回調査から質問を設けたCRE(Corporate Real Estate=企業不動産)マネジメントの導入状況については、「自社の全社的戦略に取り入れている」との回答が8.9%(前回調査:4.1%)と倍増。今回から選択肢を設けた「重要性は認識しているが未整備」(34.0%)を加えると、およそ半数の企業が、CREマネジメントを認識していた。
 CREマネジメントについての内容を把握していなかった企業と、CREの用語や概念を知らなかった企業に、CREマネジメント導入の必要性について聞くと、「導入が必要」が35.7%(同:21.7%)と増加し、その必要性が認識されつつある。不動産管理の組織体制では、「専門部署を設置して不動産の管理・意思決定を行なっている」が51.5%(同:50.5%)と過半数を超え、戦略的に不動産を活用する傾向も見てとれた。

 また、不動産の保有意識については、「取得予定額」が「増加」と回答した企業が13.2%(同:17.8%)に減少。金融危機の影響からか、不動産取得を抑制していることが推察された。一方「売却予定額」では、「増加」14.1%(同:18.2%)、「減少」13.4%(16.1%)とともに減り、「横ばい」が28.7%(同:23.3%)と増えており、方針の変更を控えている企業が増加していた。

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