大京グループの不動産・建物管理会社、オリックス・ファシリティーズ(株)を中心とするグループ(テクノ工営(株)、オリックス・エンジニアリング(株))が、ESCOサービスを開始した。
ESCO事業とは、工場やビルの省エネルギーに関する包括的なサービスを提供し、それまでの環境を損なうことなく省エネルギーを実現、さらにその結果得られる省エネルギー効果を保証する事業。
同グループは、国立大学法人京都大学が2008年8月に技術提案方式により公募した「平成20年度 京都大学吉田地区ESCO事業」の最優秀提案者に選定され、同年12月より省エネルギー改修に関する設計、施工、施工管理を行なっていた。09年3月31日に計画された省エネルギー施設改修がすべて完了し、4月1日より同サービスを開始したもの。
対象施設は、京都大学吉田キャンパスの北部団地ならびに中央団地内の11施設(建物)、延床面積は5万6,908平方メートル。
ESCO契約期間は4月からの2年間。同グループがESCO設備と関連する既存施設の維持管理、省エネルギー量、CO2削減量の計測・検証を行ないながら、省エネルギー削減効果の保証を行なっていく。
今回のESCO事業で、省エネルギー量6,115.624MJ(メガジュール)/年、CO2排出量削減303t-CO2/年、を目標に取り組み、エネルギー削減による利益約790万円/年、を創出する見込み。