(株)ネクストは7日、2008年度第4四半期(2009年1~3月)における首都圏の賃貸・流通のマーケット動向、エンドユーザーの動向などをまとめた「HOME'Sマーケットレポート 2008年度第4四半期版」を発行した。
同レポートは、同社が運営する住宅・不動産情報ポータルサイト「HOME'S」の物件データベースを基にまとめたもの。対象地域は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県。
これによると、東京都心3区(港区・千代田区・中央区)における賃貸マンション登録物件の礼金は前年比▲26.2%の平均0.99ヵ月と、07年12月からの推移で初めて1ヵ月分を切る結果となった。
ユーザーからの問い合わせ物件をみても、東京都全体平均の敷金・礼金の割合は連続的な減少トレンドとなっていることから、ユーザーのニーズはさらに敷金・礼金の低い物件へと向かう、と同社は予想している。
首都圏の築10年未満の中古マンションの登録物件平均坪単価は161.81万円と、先月比では微増したものの、長期的にみると緩やかな下降トレンドにある結果となった。
一方、物件登録数は09年3月時点で07年12月の水準を下回っていることから、需給バランスがそろったことで、今後は緩やかな価格上昇に転じる可能性がある、と同社では分析している。