森ビル(株)はこのほど、2009年3月期決算を発表した。
当期(08年4月1日~09年3月31日)の連結売上高は1,787億円(前年同期比5%増)と過去最高を記録した。主力のビル事業は六本木ヒルズの一部オフバランス化などで売上高1,001億円(同▲10%)と落ち込んだが、資産開発・運用事業が、森ヒルズリート向けの開発物件売却等で365億円(同101%増)と貢献した。
営業利益371億円(同▲16%)と経常利益173億円(同▲27%)の2ケタ減は、上海環球金融中心の開業による原価発生の先行によるもの。当期純利益41億円(▲90%)は、前期計上の特別利益が減ったことと、有価証券評価損等の計上によるもの。
なお、当期の事務所稼働率は91%(同▲2ポイント)、賃料単価は坪あたり3万4,500円(同2,500円増)。住宅稼働率は85%(同▲3ポイント)、賃料単価は2万4,000円(同▲1,000円)となった。
次期については、上海環球金融中心の通期稼働が寄与し、連結売上高1,900億円、営業利益380億円、経常利益240億円、当期純利益120億円を見込んでいる。