シービー・リチャードエリス総合研究所(株)(CBRE総研)は10日、大手町サンケイプラザ(東京都千代田区)にて、「不動産セミナー2009」を開催した。
第1部では、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授の川口有一郎氏が「不動産市場の潮流と課題」と題し、世界と日本のオフィスマーケットでは賃料の相関が極めて高いことを示したほか、「不動産システム」のうち、マクロ経済、資本市場、資産市場、賃貸市場それぞれの視点から市況サイクルの解明についてアプローチした。
また第2部では、同社専務取締役主席研究員の前澤威夫氏が「過渡期を迎えたオフィスマーケットの現状と今後」と題し、同社が同時に集計分析した新規オフィスビルの供給量や需要に関するデータを用いながら、全国主要都市の現状と今後の見通しのほか、短期・中期の東京23区のオフィスマーケットの展望を紹介した。
なお、当日紹介されたデータの一部は、同社が5月20日に発行した『不動産白書2009』(CD、価格:2万1,000円)および「オフィスマーケット中期予測2009」に収録されている。
不動産白書の詳細および申込みは同社ホームページを参照のこと。