三菱地所(株)は4月に竣工した三菱一号館(東京都千代田区)において2010年4月に開館する「三菱一号館美術館」の運営計画、および竣工記念として開催する「三菱一号館記念展」の概要を発表した。
「三菱一号館」は、1894年竣工し、1968年に解体となった丸の内最初のオフィスビル「旧三菱一号館」を復元したもので、当時の設計図や実測図、写真や保存部材料等に基づいて可能な限り忠実に再現されている。
また、同プロジェクトは同社が1998年より進めている「東京・丸の内再構築」の第2ステージ第1弾となり、「第2ステージのテーマである“文化・歴史・環境”というテーマに応えるもの」(同社広報部長・清沢光司氏)となった。
「三菱第一号美術館」は東京メトロ千代田線「二重橋前」駅徒歩3分、JR「東京」駅、同「有楽町」駅徒歩5分とアクセス良好な地に位置。
また、開館時間を火・土・日・祝日が10~18時、水~金曜が10~20時と、長めに設定することで、周辺のオフィスワーカーが就業後に訪れることができるようにした。
開館後は、建物と収蔵作品に呼応した19世紀近代美術を中心とする展覧会を年3~4回開催し、まちに多彩な美をもたらしていく。
なお、開館記念展<I>として、4月6日~7月25日の期間、「マネとモダン・パリ」を開催する。
詳細はホームページ参照。
また、9月3日より開催する竣工記念展「一丁倫敦(いっちょうろんどん)と丸の内スタイル展」の概要も発表。「三菱一号館」復元の意義や丸の内の歴史を紹介する「都市・建築展『三菱一号館から始まる丸の内の歴史と文化』」および、「写真家『一号館アルバム』梅佳代、ホンマタカシ、神谷俊美 3人の写真家による三菱一号館復元の記録」を開催する。
詳細はホームページ参照。