不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2009/7/31

住宅分譲事業の大型物件竣工が寄与し増収増益/三井不動産10年3月期第1四半期決算

 三井不動産(株)は30日、2010年3月期第1四半期決算を発表した。

 当期(09年4月1日~6月30日)の連結経営成績は、売上高3,114億7,600万円(前年同期比10.0%増)、営業利益356億2,800万円(同31.8%増)、経常利益288億9,900万円(同29.5%増)、四半期純利益161億500万円(同148.4%増)。

 「賃貸」セグメントでは、前期に竣工した「青山 OM-SQUARE」(東京都港区)や今期に新規開業した「三井ショッピングパーク ららぽーと磐田」(静岡県磐田市)など新規および通期稼働物件の収益が寄与。売上高1,371億3,500万円(前年同期比82億7,400万円増)、営業利益255億2,800万円(同9億8,500万円増)となった。
 なお、同社の首都圏オフィス空室率は3.1%(前期末2.5%)と上昇した。

 「分譲」セグメントでは、住宅分譲において当第1四半期に「パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー」(川崎市中原区)、「パークコート赤坂ザ タワー」(東京都港区)などの大型物件の引渡しがあったことに加え、投資家向け分譲等においてもビル売却にともなうSPCからの分譲配当などが寄与。売上高868億2,100万円(前年同期比254億7,100万円増)、営業利益155億7,800万円(同91億1,600万円増)となった。
 なお、同社のマンション分譲における契約進捗率は約50%(前年同期約65%)。完成在庫は1,058戸(前期末919戸)。

 「仲介・販売受託・コンサルティング」セグメントでは、個人向け仲介事業で、前年同期に比べ取扱件数は増加したが、取扱単価の低下、法人向け仲介事業では、市場において、取引の低調な状況が継続していることが影響。売上高147億9,700万円(前年同期比▲17億7,100万円)、営業利益14億2,100万円(同▲11億2,100万円)となった。

 同社経理部長の弘中 聡氏は「オフィスビル賃貸事業については、今後さらに厳しさが増すと見ている。期末には3%台後半まで悪化するのではないかと危惧している」などと語った。

 通期見通しについては、現時点でおおむね予定どおりの推移を示しており、期初に公表した数値に変更はなく、売上高1兆4,200億円、営業利益1,500億円、経常利益1,250億円、当期純利益670億円を見込んでいる。

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