(社)東京ビルヂング協会は、会員企業を対象に四半期ごとに実施している「ビル経営動向調査」(2009年7月期)の結果を発表した。調査対象は290社、回答会社数は113社、回収率は39.0%。
東京23区の坪当たり賃料水準は、上限2万9,938円(前回調査時:2万9,612円)、下限1万7,789円(同:1万8,017円)と、上限がやや上昇した。
区別に見ると、千代田区は上限3万5,208円(同:3万3,017円)、下限2万1,667円(同:2万948円)。中央区は上限2万8,041円(同:2万7,000円)、下限1万6,689円(同:1万6,167円)。港区は上限3万603円(同:3万1,538円)、下限1万7,328円(同:1万8,269円)。新宿区は上限3万833円(同:3万1,389円)、下限が1万9,167円(同:1万9,167円)。渋谷区は、上限が3万357円(同:2万8,056円)、下限が1万6,876円(同:1万7,500円)。その他の区は上限2万4,167円(同:2万4,038円)、下限1万4,833円(同:1万4,808円)だった。
また、23区の空室率は4.7%(同:3.9%)とさらに上昇した。地域別でも、千代田区4.3%(同:3.4%)、中央区3.5%(同:3.0%)、港区5.2%(同:4.3%)、新宿区6.4%(同:5.1%)、渋谷区3.5%(同:2.6%)、その他の区6.6%(同:6.4%)と、すべてのエリアで上昇した。
23区の3ヵ月前と比較した賃料水準景況感指数はマイナス35.7(同:マイナス30.3)、3ヵ月後の同指数はマイナス33.6(同:マイナス36.3)となり、すべての地域において前回調査時同様にマイナス傾向が継続している。また、23区の3ヵ月前と比較した空室景況感指数はマイナス30.4(同:マイナス30.5)、3ヵ月後の同指数はマイナス29.6(同:マイナス33.5)と、わずかではあるが改善した。