三井不動産販売(株)は8日、首都圏(1都3県)の住宅地・既存マンション価格動向を四半期ごとに定点調査する「リハウス・プライスリサーチ」(2009年10月1日時点)を発表した。
09年7~9月の四半期変動率は、住宅地価格が、全216調査地点平均で▲0.7%(前回調査:0.1%増)、既存マンション価格は、全307調査地点平均で0.5%増(同:0.2%増)と、いずれも前回調査同様の横ばい傾向を示した。また、08年10月~09年9月の年間変動率は、住宅地が▲8.7%(同:▲10.5%)、既存マンションは▲4.2%(同:▲6.1%)と、いずれも下落幅が大幅に縮小した。
地域別の価格変動率をみると、住宅地は東京23区0.8%増(同:▲0.3%)、東京市部▲0.5%(同:0.1%増)、千葉県▲1.4%(同:0.8%増)、埼玉県▲2.6%(同:0.4%増)、横浜市・川崎市▲0.3%(同:▲1.2%)、神奈川県その他の市▲1.1%(同:1.0%増)で、23区をのぞく全域で下落となった。
一方、既存マンションは、東京23区1.4%増(同:0.5%増)、東京市部▲0.7%(同:▲0.8%)、千葉県0.0%(同:0.1%増)、埼玉県0.6%増(同:0.5%増)、横浜市・川崎市0.5%増(同:0.1%増)、神奈川県その他の市▲0.3%(同:0.2%増)と、東京23区と横浜・川崎で変動率がやや拡大した。
同社は、「住宅地、既存マンションともにエリアによってばらつきはあるものの、今後しばらくは横ばい傾向で推移するものと予測される」としている。