エス・バイ・エル(株)は、インターネットを通じた住宅販売事業を強化する。その一環として、14日、ネット住宅販売支援Webシステム「ネット de すまい」(http://www.netdesumai.com/)のリニューアルと、ネット住宅の新商品を発売すると発表した。
同社は、2001年よりウェブ上での住宅販売事業を展開。今回のリニューアルによりコンテンツをさらに充実させるとともに、構成を営業プロセス別に整理するなど利便性と操作性を向上させた。建物外観を3D動画で紹介し、顧客が希望する視点から見ることを可能にした「外観3Dシミュレーション」を導入。全577プランの中からスムーズに希望間取りを検索できるよう検索機能も強化した。さらに、オーナーとの交流会や住宅見学会など、リアル体験の充実化も図ることで、ウェブ上ではカバーしきれない部分についても対応していく。
加えて、新フランチャイズ制度「ネット住宅専売代理店システム」を創設。同社がウェブ上で販売しているネット住宅商品のみを対象とした代理店販売システムで、不動産会社やインテリアショップなど、建設業の枠組みを超えて加盟店を募集する。
また、同日よりネット住宅の新商品「LinC(リンク)」と「平屋モデル」を発売。「LinC」は、一次取得層をターゲットにした住宅。コンパクトな敷地に対し、立体空間や収納を生かすことで、家族のつながりを重視した住まいを提供するもの。本体価格(税抜き)978万円(28.5坪)~1,076.8万円(30.5坪)。
「平屋モデル」は、40歳代後半から50歳代の2人世帯をターゲットにした住宅。セカンドライフを送っている夫婦等に、スペースを贅沢に使ったシンプルな住まいを提案する。本体価格(税抜き)887.6万円(18坪)~1,098.4万円(26坪)。
同社取締役営業本部長兼生産技術本部長・木原 実氏は、ネット住宅販売事業の強化について「(ネット住宅は、)自由設計へのこだわりではなく、高いコストパフォーマンスと自分の主導で納得いくまで検討することを希望するユーザーがターゲット。人的関与の省力化と、業務プロセスの簡素化により、圧縮された人的コストをお客さまに還元することを可能にした。3年後にはネット住宅商品全体で年間1,000棟の受注をめざす」と述べた。