不動産ニュース / 調査・統計データ

2009/10/27

首都圏賃貸マンションの平均礼金、0.8ヵ月分を割り込む/ネクスト調べ

 (株)ネクストはこのほど、賃貸マンスリーレポート「HOME'Sマーケットレポート 2009年9月度」(賃貸:首都圏、流通:首都圏マンション版)を発表した。

 同レポートは、同社が運営する住宅・不動産情報ポータルサイト「HOME'S」の物件データベースをもとにまとめたもの。対象地域は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県。

 9月度の首都圏賃貸マンションの物件数は、22万2,500件(前年比11.9%増)、平均賃料は8万7,500円(同▲2.7%)、平均面積は40.20平方メートル(同0.8%増)。
 また、平均敷金は1.42ヵ月分(同▲6.6%)、平均礼金は0.79ヵ月分(同▲14.5%)と下落傾向が止まらず、特に平均礼金においては、07年12月以来初めて0.8ヵ月分を割り込む結果となった。なお、全問合せ物件中、敷金0物件の割合は20.5%、礼金0物件の割合は37.4%。

 首都圏賃貸アパートの物件数は、11万5,921件(同11.3%増)、平均賃料は6万900円(同▲0.1%)、平均面積は32.58平方メートル(同2.0%増)。
 平均敷金は1.26ヵ月分(同▲6.6%)、平均礼金は0.67ヵ月分(同▲12.1%)であったが、1DKアパート物件の平均敷金は前月に比べると11.0%の大幅増加。これが市場全体の平均敷金を押し上げ、首都圏全体の平均敷金は対前月比で4.9%増加した。2ヵ月連続の増加傾向にあった平均礼金については、対前月比で▲4.7%。
 なお、問合せ駅ランキングについては、「高円寺」ならびに高円寺周辺エリア、中央線エリアの人気が変わらず高かった。 

 首都圏中古マンション築10年未満の物件数は、4,794件(同▲25.0%)、平均価格は3,437万円(同▲6.4%)、平均面積は73平方メートル(同▲0.2%)。築10年以上の物件数は、1万5,471件(同▲12.0%)、平均価格は1,932万円(同▲9.3%)、平均面積は64平方メートル(同▲1.2%)。
 坪単価については、築10年未満物件・築10年以上物件ともに下げ止まり。特に通勤圏、人気の高い住宅地エリアを中心に、坪単価が上昇傾向のきざしを見せた。人気のファミリータイプ物件を中心に見られる品薄感が坪単価上昇に影響か、と同社では分析している。
 物件の問合せ駅ランキングは、築10年未満物件では「川崎」、築10年以上物件では「南砂町」がトップ。

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