森ビル(株)は28日、実際に使用しているオフィスを実験場に改装して効果を検証する「MORI WORKING LAB」を開設した。
現在のオフィスでは、働きやすさ、業務効率、環境対策など、さまざまな要素が求めれていることから、自社オフィスの一部を改装しその効果を検証することで、これからの知識情報化社会にふさわしいオフィスのあり方を提案していくために、同社が開設したもの。
具体的には、(1)多様化するオフィスワーカーの業務パターン・ニーズを解明するための事前の業務分析調査、(2)自由にワークスタイルを選べる「フリースタイル アドレス」の提案、(3)コミュニケーションを活性化させるレイアウトプランなどを実施していく。
なお、開設にあたり、事前に同社の建物環境開発事業部所属員全員の業務パターンを分析。その結果、部署全体の在席率は最大でも71%となり、自席で行なう1回当たりの業務時間は2時間以内ということが明らかになった。また、今のオフィスに対する改善要望を聞いたところ、「オフィスレイアウト」「デスク周り」「働く環境の自由度」などの回答が得られ、ニーズが多様化、複雑化、専門化していることがわかった。