不動産総合情報サービスのアットホーム(株)は24日、同社ネットワークにおける2009年10月の首都圏賃貸物件市場動向を発表した。
同月の物件登録数は、居住用が4万1,789件(前年同月比▲1.0%)と、前年同月比5ヵ月ぶりのマイナス。事業用は5,018件(同▲4.9%)と、6ヵ月連続のマイナスとなった。
居住用物件の成約数は、1万6,621件(同▲4.4%)と、5ヵ月連続の前年割れ。エリア別でも、東京23区 6,843件(同▲11.1%)、東京都下1,324件(同0.7%増)、神奈川県5,861件(同5.1%増)、埼玉県1,429件(同▲3.8%)、千葉県1,164件(同▲11.3%)となった。なお、賃料の高さが敬遠され、東京23区が▲11.1%と2ヵ月連続の二ケタ減となったものの、神奈川県でカップル向けが好調だったほか、東京都下ではシングル向けが健闘し、減少幅は再び縮小した。
1平方メートル当たりの成約平均賃料は、マンションが2,570円(同▲1.2%)、アパートが2,020円(同▲2.4%)。1戸当たりの成約平均賃料はマンションが9万7,100円(同▲3.9%)、アパートが6万5,000円(同1.5%増)。
新築・中古別では、新築マンションが9万9,100円(同▲16.7%)、中古マンションが9万6,600円(同▲0.8%)、新築アパートが7万5,800円(同3.4%増)、中古アパートが6万2,900円(同0.0%)。上昇が続いていた中古マンションも、成約数の多い神奈川県などでファミリー向け割合が減少し、下落に転じた。