総合地所(株)は、同社初となる介護付有料老人ホーム「グランヴィ歳王」(東京都墨田区)を、12月1日に竣工・開業する。住宅開発、賃貸管理事業に次ぐ、新規事業の一環として取り組んだもの。
同施設は、2007年取得した倉庫跡地を開発したもの。JR総武線「錦糸町」駅徒歩8分に立地。敷地面積約1,200平方メートル、延床面積約3,600平方メートル、地上6階建て・居室数100室の介護付有料老人ホーム。土地建物は同社が所有し、(株)明昭(東京都足立区、代表取締役:菊地 猛氏)と20年間の借地借家契約を締結。同社が「グランヴィ歳王」として施設運営にあたる。総事業費は、約20億円。
居室は、専有面積18~20平方メートル。居室扉はソフトクローザー付き引き戸とし、洗面所・トイレも車イス対応のバリアフリー設計。大浴室、介護浴槽、リハビリ室などを完備する。建物内の内装仕様や水回りなどの設備機器は、同社の中級グレードマンションとほぼ同様のものとしている。
入居費用は、入居一時金800万円、入居保証金50万円、月額利用料22万8,000円(家賃、水道光熱費、食費、管理費)。11月中旬から、入居募集と見学会を実施。これまでに90組が来場し、10戸の入居が決まっており、約半年かけて満室稼働をめざす。
なお、同社は今後、介護施設、ビジネスホテル、賃貸住宅などの収益物件の開発を、マンション開発と併行して展開。自社で数年間保有しバリューアップを図りながら、投資家に売却していく方針。また、土地オーナーに対しても有効活用事業として提案していく。