大和ハウス工業(株)は、2008年3月にまち開きをした「越谷レイクタウン」(埼玉県越谷市)において、戸建住宅街区(132戸)とマンション街区(500戸)の一体開発を行ない、自然と調和したまちづくりに取り組んでいる。
開発地は、JR武蔵野線「越谷レイクタウン」駅から徒歩2分。これまで両街区における取組みは、環境省の「街区まるごとCO2削減事業」にも認定され、受賞制度でも高い評価受けている。
戸建住宅街区とマンション街区は、中央の運河「キャナル」を挟んで向かい合わせに構成。戸建街区「レイクタウン美環の杜」では、最新の風況シミュレーション技術により、街区全体の風況を解析。夏にはキャナルに流れる涼風が、まち全体に循環するように住戸を配置。冬は冷たい風を街区内に侵入させないよう、北と西側に高垣をはりめぐらし、風をコントロールしている。
建物面積111.33~129.60平方メートル。販売価格は税込み5,860万~6,860万円。購入者は、都心部への通勤者が多く年収は1,000万~1,500万円程度。
一方、鉄筋コンクリート造地上8階地下1階建てマンション(I・III工区)7棟からなる「D,グラフォートレイクタウン」は、日照条件の良さを生かし、太陽熱を利用した「住棟セントラルヒーティングシステム」を採用。総面積約950平方メートルの太陽熱パネルにより、全500戸分の給湯や暖房に使用するエネルギーを補う。集合住宅としては日本最大規模の太陽熱利用システムの導入となる。
専有面積68.05~96.12平方メートル(3LDK~4LDK)、販売価格は税込み3,090万~5,490万円。
同社越谷支店支店長・小高一浩氏は、「開発当初、越谷レイクタウンは、東京近郊の方に認識が薄かったが、2008年秋にイオンレイクタウンがオープンし、徐々に認知されていった。販売状況は、戸建住宅が84区画を販売し、70区画が契約済み。マンションが410戸を販売し、370戸が売却済み」としている。