東急リアル・エステート投資法人（TRI）は24日、「りそな・マルハビル」（東京都千代田区）と「菱進原宿ビル」（東京都渋谷区）の不動産信託受益権の譲渡を決定した。
「りそな・マルハビル」の譲渡予定価格は420億円で、帳簿価格との差額は182億7,721万7,516円、譲渡先は大手町デベロップメント特定目的会社。
同投資法人は、同物件8フロア中6フロアを賃借する代表的テナントの定期借家契約の期限に向け、4つの選択肢「継続運用」「資産の交換」「底地保有」「譲渡」について検討した結果、譲渡価額において譲渡することが最も投資主価値の最大化に寄与すると判断、譲渡を決定したもの。2010年1月15日に引渡しの予定。
「菱進原宿ビル」の譲渡予定価格は84億円で、帳簿価格との差額は▲71億6,750万940円、譲渡先は日本プライムリアルティ投資法人。
同物件の7月末日時点における期末算定価額が帳簿価額の58.9％となり、将来的に50％を下回った場合には、会計上減損処理の適用を受ける可能性が生じることを鑑み、そのリスクを回避することが現時点において投資主価値を守る最善策であると判断、譲渡を決定したもの。25日に引渡しの予定。
今回の資産譲渡により、同投資法人のポートフォリオは、21物件・取得価額ベースで1,680億3,200万円となる。
