日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(木耐協)は20日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で、通算12回目となる全国大会を開催した。
開会セレモニーでは、阪神・淡路大震災から15年経ったことを受け、犠牲者に黙とうがささげられた。理事長の小野秀男氏は、「未曾有の被害をもたらした阪神淡路大震災では、多くの方が建物倒壊で亡くなられたが、建物と関係している私たちに責任は問われなかった。しかし、これからリフォームした建物が地震によって倒壊し、命を落とされるようなことがあれば、業務上過失致死になることもありえなくはない。私たち業者が責任をもって耐震性を向上させ、耐震補強を行なっていかなければいけない」などと述べた。
続いて、国土交通省住宅局住宅生産課課長補佐・豊嶋太朗氏が「住宅瑕疵担保責任保険について」、室蘭工学大学建設システム工学科教授・鎌田紀彦氏が「ローコストな耐震・省エネリフォーム工法の勧め」、さらに、(株)ビルダーズシステム研究所代表取締役・鵜澤泰功氏が「2010年住宅ビジネスモデル大転換期の処方箋」をテーマに、それぞれ講演を行なった。
また、事務局よりデザイン&アイディアコンテスト結果を発表。さらに、耐震診断結果調査データの発表なども行なわれた。