(財)日本地域開発センター(会長:伊藤 滋早稲田大学特命教授)は27日、「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2009」の大賞2件を決定した。
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック」は、全国のオール電化住宅を対象に、そのトップランナーを表彰し、省エネルギー住宅のいっそうの発展、普及等を促していく目的で創設されたもの。
今回の選定基準は、(1)外皮と設備の省エネルギー性能値、(2)トータルな省エネルギー性能向上のための工夫と先進性、(3)他の性能と省エネルギー性とのバランス・連携、(4)応募した省エネ住宅の普及に関わる取組み、の4項目。また今回より、政府の住宅事業者建築主の判断基準(外皮と設備の総合基準)による評価計算方法に準拠することとした。
大賞を受賞したのは、(株)トステム住宅研究所フィアスホームカンパニーの「フィアスホーム LUCE(寒冷地仕様・温暖地仕様)」と、日野建ホーム(株)の「ムダのない家」。その他、特別賞10商品も選定した。
「フィアスホーム LUCE」は、躯体の優れた断熱性能に加え、高効率のエアコンをビルドインすることにより暖冷房エネルギー消費量を大幅に低減。気密・結露防止などへの配慮や、性能報告書や通風採光シミュレーションなど普及・啓発のための取り組みなども評価された。
「ムダのない家」は、躯体の優れた断熱性能と高効率なヒートポンプ温水暖房システムにより、暖房エネルギー消費量を大幅に低減。光熱費シミュレーションや全棟室内環境測定などの取り組みに加え、寒冷な地域において長期にわたりオール電化住宅を施工してきた実績が評価された。
なお、同賞の表彰式は、2月16日10時より、東海大学校友会館(東京都千代田区)で行なわれる。