野村不動産ホールディングス(株)は28日、2010年3月期第3四半期決算を発表した。
当期(09年4月1日~12月31日)の連結売上高は2,760億7,200万円(前年同期比14.7%増)、営業利益は309億1,300万円(同3.7%増)、経常利益は201億8,000万円(同▲12.3%)、当期純利益は93億500万円(同▲31.1%)となった。
住宅事業セグメントでは、マンション分譲事業で「プラウドタワー千代田富士見」(東京都千代田区)や「プラウドタワー東五反田」(東京都品川区)などを、戸建分譲では「プラウドシーズン光が丘」(東京都練馬区)などを売上に計上。売上高1,504億7,300万円(同44.5%増)、営業利益101億1,100万円(同43.7%増)となった。
第1四半期に高収益かつ大規模の分譲マンションの売上があったため、同セグメントの成績が連結での売上高増に起因する結果となった。
ビル事業セグメントでは、オフィスニーズの縮小などから空室率が上昇したが、08年12月に連結子会社化したNREG東芝不動産(株)の収益を計上した結果、売上高700億4,600万円(同39.6%増)、営業利益167億9,100万円(同65.6%増)と、前第3四半期と比べ大幅に伸長した。
一方、NREG東芝不動産の株式取得に伴う借入金増加分の支払い利息や少数株主利益の増加により、連結の経常利益および四半期純利益は減少した。
通期については、売上高4,400億円、営業利益380億円、経常利益230億円、当期純利益100億円を見込んでいる。