不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2010/2/1

売上高・売上総利益の減少響き、最終赤字に/住友林業10年3月期第3四半期決算

 住友林業(株)は29日、2010年3月期第3四半期決算を発表した。

 当期(09年4月1日~12月31日)の連結経営成績は、売上高5,068億6,900万円(前年同期比▲17.5%)、営業損失29億7,700万円(前年同期:営業利益53億4,800万円)、経常損失36億1,000万円(同:経常利益60億100万円)、当期純損失62億4,400万円(同:当期純利益24億3,500万円)。

 当期は、戸建注文住宅の完工引渡棟数が減少し、木材・建材の流通事業や建材製造事業においても、販売数量・単価とも伸び悩み、グループ全体での経費削減やコストダウン推進により収益改善に努めたものの、売上高・売上総利益の減少が響き赤字となった。

 木材・建材事業が、流通事業において国内住宅着工の低迷により需要は依然として盛り上がりを欠き、売上高は前年同期実績を下回った。建材製造事業も、世界的な景気悪化を受け生産・販売とも低調となり、総じて苦戦を強いられるなど、売上高2,576億2,500万円(前年同期比▲21.3%)、営業利益は6億3,000万円(同▲78.9%)となった。

 住宅および住宅関連事業は、戸建注文住宅事業において、期前半の着工数不足等により前年同期比で完工引渡棟数が減少し、完工単価も伸び悩んだ結果、売上高は前年同期実績を下回った。また、完成工事高の減少による影響がコストダウンや経費削減効果を上回り、営業利益も前年同期比で減少。一方、戸建分譲住宅事業は、引渡し棟数が前年同期実績を上回るなど、事業が拡大。リフォーム事業は、グループ内で事業集約を行なった結果、業績を伸ばした。結果、売上高2,464億7,700万円(前年同期比▲13.4%)、営業利益1億2,300万円(同▲97.4%)となった。

 なお、通期は、売上高7,400億円、営業利益65億円、経常利益60億円、当期純利益10億円を見込む。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。