(社)神奈川県宅地建物取引業協会(会長:和氣猛仁氏)は12日、横浜市の林 文子市長を表敬訪問。同市水道局が展開する「水源エコプロジェクト(ウォーター・エコ・プロジェクト、W-eco・p=ウィコップ)など環境問題を中心に懇談した。
同協会は8日、同局と「ウィコップ」に関する協定を締結。同局が所有する山梨県道志村の水源林整備や、水源林整備活動のPRなどを同局と連携して実施していく。今回の訪問は、その提携を記念してのもので、和氣会長ほか、2006年度から同村の水源林間伐ボランティア活動に参加してきた横浜中央・昌山秀松支部長など9名が参加。横浜市側からは、林市長をはじめ、水道局浄水局長・加藤茂氏、道志村役場・佐藤光男氏など5名が参加した。
懇談会の冒頭あいさつした和氣会長は「当協会では、2004年度から環境美化・緑化キャンペーン『グリーン&クリーン』を、地域に根差した活動として、展開してきた。横浜の水は、昔から外国船が競って積んでいったほど、素晴らしい水。私たちはそれを意識しないで飲んできたが、その蛇口の先にある道志村が今どういう状態なのかを意識することが、環境問題を考えるきっかけとなると思い、ウィコップ活動に賛同させていただいた。この活動を協会会員が環境を考える“気づき”のスタートラインとし、さらには協会を通じ市民に環境問題をPRしていきたい」などと語った。
一方、林市長は「同協会の、環境美化に関する活動や社会貢献活動については非常に感銘を受けている。今回、公益法人として初めてウィコップに協賛いただいたことは大変感謝しており、これをきっかけに他の公益法人や企業など、多くの方々が参加していただけることを願う」などと語った。
なお、同協会には、保護活動を行なう水源林3.5haについての命名権が与えられるが、和氣会長は「あくまで環境活動を考えるきっかけという位置づけであり、名前の件も含めて協会内でどう取り扱っていくかを考えていきたい」とコメントするにとどめた。