日本ビルファンド投資法人(NBF)は12日、2009年12月期決算を発表した。
当期(09年7月1日~12月31日)の営業収益は299億2,700万円(前期比▲2.7%)、営業利益は135億2,300万円(同▲5.4%)、経常利益は106億6,300万円(同▲9.1%)、当期純利益は106億6,200万円(同▲9.7%)、1口当たり分配金は1万9,672円(同▲2,103円)。
不動産賃貸事業収益が、テナントの入替えや空室率の上昇等により、前期比8億3,300万円減少した。一方、不動産賃貸事業費用は150億8,600万円(同▲2,400万円)、不動産賃貸事業利益は148億4,100万円(同▲8億800万円)となった。
また、当期は新たな物件の取得はなく、保有物件のテナント満足度の向上をめざした運営管理、設備の更新・新設を計画的に実施。当期末におけるポートフォリオは、保有物件ベースで61物件、投資額(取得価格ベース)7,831億円、期末稼働率は94.8%(同▲0.6ポイント)。なお、テナント数は4期ぶりに900を割る898であった。
同投資法人・代表取締役社長の西山晃一氏は「4月末に『NBF上野ビル』を取得する予定。次期は、外部成長に積極的に取り組みたい。また、改正省エネ法への対応にも注力し、長期スパンでCO2削減をめざしていく」と述べた。
次期については、営業収益280億5,400万円、営業収益117億8,700万円、経常利益88億3,400万円、当期純利益88億3,400万円、1口当たり分配金1万6,300円を見込んでいる。