不動産ニュース / 不動産金融・証券化

2010/2/22

積水ハウスがJREITに本格進出、JORのスポンサーに

 積水ハウス(株)がJREITに本格進出する。19日、(株)スプリング・インベストメントと共同で、更生会社(株)ジョイント・コーポレーションから、ジョイント・リート投資法人(JOR)の資産運用会社・(株)ジョイント・キャピタル・パートナーズ(JCP)の全株式を取得。JORが実施する、第三者割当増資の引受けも決定した。

 積水ハウスは2005年、ジャパンエクセレント投資法人(JEI)の資産運用会社・ジャパンエクセレントアセットマネジメント(株)に出資。また、高級賃貸住宅シリーズの開発や、優良な賃貸住宅物件の取得など、住宅系リートへの参入を企図していた。一方、スプリング・インベストメントは、1998年から不動産投資運用業務を展開。豪州REITで上場している、アストロ・ジャパン・プロパティ・トラストのポートフォリオを運用しており、このノウハウをJREIT事業に生かすことを検討してきた。

 JCPの発行済株式4,000株のうち、3,000株を積水ハウスが、1,000株をスプリング・インベストメントが取得。また、JORが行なう第三者割当増資1万400口を、積水ハウスとスプリング・インベストメントの完全子会社である合同会社スプリング・インベスターズが引き受ける。引受投資口数は、積水ハウスが7,800口、合同会社スプリング・インベスターズが2,600口。

 今後は、積水ハウスにおける賃貸住宅の供給能力、積和不動産各社によるプロパティ・マネジメント能力、およびスプリング・インベストメントのグローバルな投資家ネットワークおよび金融知識をJORに提供。当面は現在のポートフォリオを維持しつつ、直近に迎える資金調達に対する懸念を解消し、財務面において将来を見据えたサポートを確実に行なうなど、成長軌道への回帰をめざす。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。