(株)アルデプロは2日、事業再生ADR手続きの利用を申請、受理されたと発表した。
同社は中古マンションの買取再販事業を中心に、開発事業などにも進出してきたが、サブプライムローン問題の影響を受け、資金繰りが急速に悪化。人員削減などの経費削減や子会社切り離しなどを行なったものの、損益改善には到らず、債務超過に陥っていた。
同社は東京証券取引所マザーズ市場上場を維持するため、2010年7月期末までに債務超過を解消する必要があることから、事業再生に向けた収益体質の確立と財務体質の抜本的な改善を図るため、産業活力の再生および産業活動の革新に関する特別措置法所定の特定認証紛争解決手続き(事業再生ADR)の利用を決定したもの。
同日、取引先金融機関52社、借入残高合計約415億円に対し、借入金元本と利息の返済一次停止等に関する「一時停止の通知書」を送付した。
事業再生計画案の内容については、事業再生ADR手続きを通じて協議、決定次第発表していく考え。
なお、3月17日に「第1回債権者会議」を予定している。