アトラクターズ・ラボ(株)は12日、2009年10~12月期の「東京23区賃料改定状況調査」の結果を公表した。同社の賃貸住宅データベースをもとに、同一住戸の前回募集賃料と今回募集賃料を比較したもの。
賃料改定率は、月額賃料20万円未満が▲1.9%、20万円以上が▲7.8%となった。20万円未満は10ヵ月ぶり、20万円以上は18ヵ月ぶりに値下げ幅が縮小しており、リーマンショック以降続いていた下げ基調が、09年12月にはじめて前月比を上回った。
同社では、賃料の下限値が定まり、その下限値に近づいていること、下落基調の開始から1.5年程度が経過し、減額住戸が一巡しはじめたことが下落幅縮小の要因であると推察している。
23区全体でみると、月額賃料100万円以上の超高額住戸の賃料改定率が09年1~3月期並みの水準に回復。40万円未満の悪化幅も縮小の兆しが出始めた。