東急リアル・エステート投資法人(TRI)は15日、2010年1月期決算を発表した。
当期(09年8月1日~10年1月31日)の運用状況は、営業収益253億5,900万円(前期比239.0%増)、営業利益143億7,400万円(同313.5%増)、経常利益134億5,700万円(同412.2%増)、当期純利益134億5,600万円(同412.4%増)、1口当たり分配金は7万9,446円となった。
当期は新たな物件の取得はなし。一方、減損処理適用リスクを解消するため、「菱進原宿ビル」を94億円で譲渡(売却損71億7,900万円)したほか、「りそな・マルハビル」を420億円で譲渡(売却益182億5,800万円)。
結果、当期末時点の保有物件数は21物件・取得価格の合計は1,680億3,200万円。稼働率は96.9%を確保したほか、既存物件の平均賃料単価は第12期末と比較して1.93%の下落にとどまった。
次期は、営業収益62億6,400万円、営業利益27億1,600万円、経常利益18億6,400万円、当期純利益18億6,300万円を見込んでいる。
なお同日、「麹町スクエア」(東京都千代田区)の信託受益権の取得を発表。東京メトロ有楽町線「麹町」駅徒歩約1分に位置する、鉄骨・鉄筋コンクリート造陸屋根地上7階地下1階建て。取得価額は90億3,000万円で、取得先はベルデ・インベストメント(有)。取得予定日は19日。
同物件の取得により、ポートフォリオは22物件、取得価格ベースで1,770億6,200万円となった。