(社)高層住宅管理業協会は17日、第276回理事会を開催。終了後、記者懇談会を行なった。
理事会では、アイワマネージメント(株)の入会を承認。また、オリックス・ファシリティーズ(株)、(株)長谷工スマイルコミュニティ、(株)アスクメンテナンスが退会予定であることから、31日の時点での同協会の会員数は414社、保証機構会員は358社となる予定。
懇談会の席上、同協会理事長の黒住昌昭氏は、2010年度の重点課題として(1)法令遵守の徹底、(2)建物の老朽化・住民の高齢化といった“2つの老い”への対応、(3)地域共生への取組み、(4)管理業務品質の向上、(5)環境への対応、を挙げた。
この件について黒住理事長は「最重要課題は、会員の法令遵守の徹底。新モニタリング制度の推進や、5月から施行される『マンション管理適正化法施行規則の一部を改正する省令』の周知徹底等により実現していきたい。建物の老朽化へは、長期修繕計画の策定や指導コンサル制度の普及、建物修繕事例の蓄積や活用を通して対応していく。
また、地域住民も含めた防災・防犯活動、町会・自治会の活動のお手伝い、マンションの共用部分の開放などを行ない、地域との共生を図っていきたい。環境への取組みは、大規模修繕工事時のCO2削減や、太陽光発電の普及、電気自動車の充電設備の充実などを検討している」などと語った。