小田急電鉄(株)は26日、2002年3月に閉園した向ヶ丘遊園(川崎市多摩区)の跡地利用に関する基本計画がまとまったことから、川崎市の条例にもとづく環境影響評価手続きに着手すると発表した。
跡地全体を「ガーデンゾーン」「緑地編入ゾーン」「樹林地ゾーン」「事業ゾーン」の4つにゾーニング、ガーデン整備とレジデンス整備を行なう。
「ガーデンゾーン」には、飲食・物販、研修施設などの多目的施設を含む庭園や広場を整備し、ばら苑、(仮称)藤子・F・不二雄ミュージアムに代表される施設や生田緑地との調和を図りながら、向ヶ丘遊園の歴史を継承する思い出・賑わいの場を提供するとしている。また、「事業ゾーン」では、レジデンスA(戸建住宅約60戸)およびレジデンスB(低層集合住宅約160戸)の整備を行なう計画。
なお、同跡地全体の敷地面積は約21万8,000平方メートル、開発面積は約15万1,000平方メートル。
「事業ゾーン」のレジデンスAは、敷地面積約3万8,560平方メートル、延床面積約1万2,000平方メートル、レジデンスBは、敷地面積約2万190平方メートル、延床面積約1万7,000平方メートルを予定している。
12年には基盤整備に着工する予定。