パナホーム(株)はこのほど、東京大学・(株)日建設計・海法圭建築設計事務所による産学共同研究と、パナソニックグループとの連携事業として、「CO2±0(ゼロ)住宅」の開発に着手したと発表した。
同住宅は、建物の気密・断熱性能を向上させ、自然エネルギーを有効活用するとともに、創エネ・蓄エネ・省エネ・繋エネ(エネルギー収支を可視化)を実現するさまざまな設備・仕様を組み合わせ、住宅全体でCO2排出量を収支上ゼロにするという住まい。
同社本社工場(滋賀県東近江市)内に研究棟を建設、2010年7月から3年間の実証試験を実施する。断熱・気密性能を向上させた同社の建物に、ダイレクトゲイン(日射熱取得と蓄熱)やヒートポンプ技術、居室間の熱融通等の空間設計を導入し、自然エネルギー活用の研究を行なっていく。
実証試験の最終年(13年)には、1990年築在来木造住宅のCO2排出量4.5tのおよそ3分の1となる1.5t(33%)まで排出量を削減。この1.5tを、創エネ設備によるCO2削減効果により収支ゼロとする考え。