積水ハウス(株)は8日、国内で初めてとなる「ICタグ」を活用した「次世代型ゼロエミッションシステム」の全国展開を、2010年11月末までに達成すると発表した。
同システムは、住宅の各施工現場で分別された27種類の廃棄物の種別と発生量、排出時の状況を「ICタグ」により正確に把握。集計したデータを1棟ごとに分析・評価し、これらの結果を開発・設計部門、生産部門、施工現場などへフィードバックすることで廃棄物の削減等を図り、環境負荷の低減とコストダウン、廃棄物のトレーサビリティのさらなる強化につなげるのが狙い。すでに、07年1月から国土交通省の助成金を受け全国22支店で試験的に展開しており、新たに環境省の助成を受けて全国展開の体制を整える。
ICタグの初期導入は、160万枚。同システムの導入により、10年度の住宅施工現場で発生する廃棄物量を、前年度比で10%削減。さらに、実施3年後には、年間約3億円のコストダウンを見込む。