不動産ニュース / 開発・分譲

2010/4/23

リビングに隣接した2層スペース「ロフティエ」を開発/総合地所

「ルネリバーズタワー東大島」モデルルーム。中央部分が「ロフティエ」。下部が収納、上部はリビングと一体になったロフトとし、さまざまな使い方を提案している。また、構造的にも分離しており、リフォームは容易
「ルネリバーズタワー東大島」モデルルーム。中央部分が「ロフティエ」。下部が収納、上部はリビングと一体になったロフトとし、さまざまな使い方を提案している。また、構造的にも分離しており、リフォームは容易
「ロフティエ」上部からリビングを望む。ロフト部分の天井高は約1
「ロフティエ」上部からリビングを望む。ロフト部分の天井高は約1

 総合地所(株)は、(株)長谷工コーポレーションと共同で、リビングに隣接した上下2層のスペース「ロフティエ」を開発。5月から販売する分譲マンション「ルネリバーズタワー東大島」(東京都江東区、総戸数90戸、一般販売住戸76戸)から、順次導入していく。

 「ロフティエ」は、2万4,000名を超える友の会会員へのアンケートの結果、(1)スーツケースなど大きな物を収納できるスペースがないという不満、(2)父親の居場所がない、子供が個室にこもりがちなど、「家族のつながり」についての不満、が多かったことから、これらの声に対応する空間として提案するもの。従来、リビングに隣接する中和室となる部分を、下層をリビング収納(約3.4畳)、上層をロフト(約4.3畳)と上下別々に利用できるスペースとして、家族の趣味やライフスタイルに合わせたさまざまな活用を可能とした。

 従来のリビングスペースと同等の防音性を確保するため、その施工法の開発を、長谷工コーポレーションに依頼。同社は、実大モデルの制作と振動実験などを通じて、既存のインフィルと分離・独立した土台に、防振ゴムを挟み込んでボルトで結着する施工法を生み出した。これにより、リビングと同等の防音性を確保できたほか、「ロフティエ」部分のリフォームも容易に行なえる。施工コストは約100万円。今後も、差別化の難しい中小規模のファミリーマンションを中心に、採用を検討していく。

 第1弾となる「東大島」は、住戸専有面積が60~75平方メートル、ファミリー向けの3LDKが中心となるが、規模が小さく間取り等での差別化も難しいことから、「ロフティエ」での新たな空間提案により差別化することにしたもの。「ロフティエ」は、専有面積75平方メートルの住戸5戸が対応する。
 販売を担当する、総合地所販売本部販売第二部長の小金沢伸一氏は「当初は、リビング収納としてご評価していただけると考えていたが、ファミリー層を中心に、家族のコミュニケーションスペースとしての評価が非常に高い」と語る。

 同物件は、24日からモデルルームをオープン。5月上旬から、本格的な販売活動を開始する。これまでの反響は約300件。販売価格は、最多価格帯4,300万円台、4,600万円台、坪単価約205万円を予定している。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。