

総合地所(株)は、(株)長谷工コーポレーションと共同で、リビングに隣接した上下2層のスペース「ロフティエ」を開発。5月から販売する分譲マンション「ルネリバーズタワー東大島」(東京都江東区、総戸数90戸、一般販売住戸76戸)から、順次導入していく。
「ロフティエ」は、2万4,000名を超える友の会会員へのアンケートの結果、(1)スーツケースなど大きな物を収納できるスペースがないという不満、(2)父親の居場所がない、子供が個室にこもりがちなど、「家族のつながり」についての不満、が多かったことから、これらの声に対応する空間として提案するもの。従来、リビングに隣接する中和室となる部分を、下層をリビング収納(約3.4畳)、上層をロフト(約4.3畳)と上下別々に利用できるスペースとして、家族の趣味やライフスタイルに合わせたさまざまな活用を可能とした。
従来のリビングスペースと同等の防音性を確保するため、その施工法の開発を、長谷工コーポレーションに依頼。同社は、実大モデルの制作と振動実験などを通じて、既存のインフィルと分離・独立した土台に、防振ゴムを挟み込んでボルトで結着する施工法を生み出した。これにより、リビングと同等の防音性を確保できたほか、「ロフティエ」部分のリフォームも容易に行なえる。施工コストは約100万円。今後も、差別化の難しい中小規模のファミリーマンションを中心に、採用を検討していく。
第1弾となる「東大島」は、住戸専有面積が60~75平方メートル、ファミリー向けの3LDKが中心となるが、規模が小さく間取り等での差別化も難しいことから、「ロフティエ」での新たな空間提案により差別化することにしたもの。「ロフティエ」は、専有面積75平方メートルの住戸5戸が対応する。
販売を担当する、総合地所販売本部販売第二部長の小金沢伸一氏は「当初は、リビング収納としてご評価していただけると考えていたが、ファミリー層を中心に、家族のコミュニケーションスペースとしての評価が非常に高い」と語る。
同物件は、24日からモデルルームをオープン。5月上旬から、本格的な販売活動を開始する。これまでの反響は約300件。販売価格は、最多価格帯4,300万円台、4,600万円台、坪単価約205万円を予定している。