不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2010/4/30

売上高過去最高も、特別損失の計上で純利益減/三菱地所10年3月期決算

 三菱地所(株)は30日、2010年3月期決算を発表した。

 当期(09年4月1日~10年3月31日)の連結営業収益は1兆134億1,500万円(前年比7.5%増)、営業利益は1,489億7,200万円(同7.5%増)、経常利益は1,173億8,100万円(同8.1%増)、当期純利益は119億円(同▲73.8%)。

 セグメント別にみると、ビル事業では、「丸の内パークビル」、連結子会社であるチェルシージャパン(株)の収益が寄与。営業収益は4,896億9,600万円(前年4,066億600万円)、営業利益は1,498億3,600万円(同1,192億400万円)となった。
 なお、09年3月末時点の空室率は、全国全用途3.40%、丸の内2.42%であった。

 住宅事業では、マンション事業において、売上計上戸数が増加したため、営業収益は3,500億800万円(同3,090億3,900万円)と増収となった。一方、たな卸資産の評価減を計上したことにより、営業損失357億3,000万円(同154億6,000万円)となった。
 なお、09年3月末時点のマンション完成在庫は1,910戸、うち、未契約完成在庫数は1,622戸。

 資産開発事業では、前年度に計上した「トレードピアお台場」(東京都港区)、「新藤田ビル」(大阪市北区)などの売却に伴う収入がなくなった影響によりエクイティ等投資収益は減収となったため、営業収益は506億9,100万円(同919億1,900万円)となった。一方、同社出資先の匿名組合で保有する持分を一部売却したため、営業利益は402億5,900万円(同335億400万円)と増益となった。

 同社専務執行役員の柳澤 裕氏は「ビル事業においては賃料水準の下げ止まり感があり、住宅事業においては足元が強くなってきている。11年1月には住宅分譲事業を会社分割し、藤和不動産に継承させる。製販一体の体制整備を行ない、質・量ともにNO.1カンパニーをめざしていきたい」などと語った。

 なお、11年通期は、営業収益9,750億円、営業利益1,560億円、経常利益1,210億円、当期純利益630億円を見込んでいる。

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