不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2010/5/6

住宅事業は堅調も、特損計上で最終利益は66%減/野村不HD10年3月期決算

 野村不動産ホールディングス(株)は4月30日、2010年3月期決算を発表した。

 当期(09年4月1日~10年3月31日)の連結売上高は4,342億2,600万円(前年同期比▲3.2%)、営業利益392億7,400万円(同15.5%増)、経常利益239億6,700万円(同1.1%増)、当期純利益46億6,000万円(同▲66.2%)。最終利益の大幅減は、営業エクイティ投資の評価損約105億円を特別損失計上したため。

 住宅事業は、マンション・一戸建合わせて4,111戸(同21.3%増)を売上計上。部門売上高は2,590億6,900万円(同11.8%増)と伸びたが、計上商品の収益性悪化により、営業利益は107億3,400万円(同▲8.9%)にとどまった。また、関西・地方圏の在庫数が増え、期末在庫数は535戸(同101.8%増)と倍増した。

 ビル事業は、08年12月に連結子会社化したNREG東芝不動産(株)の収益が通期計上されたことで、売上高は952億3,700円(同5.4%増)、営業利益215億8,700万円(同36.9%増)となった。しかし、期末空室率はテナントのオフィス縮小傾向が続き、4.8%(同▲2.2ポイント)と悪化した。

 資産運用開発事業は、開発事業の推進と商品の販売促進に取り組んだが、収益不動産開発部門での商品売却が減少したため、売上高361億8,900万円(同▲53.6%)、営業利益84億9,800万円(同▲16.0%)となった。

 なお、次期については連結売上高4,500億円、営業利益350億円、経常利益180億円、当期純利益70億円を見込んでいる。

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