住友不動産(株)は12日、2010年3月期決算を発表した。
当期(09年4月1日~10年3月31日)の連結経営成績は、売上高7,196億3,500万円(前期比3.5%増)、営業利益1,339億7,900万円(同▲8.5%)、経常利益1,004億6,400万円(同▲11.5%)、当期純利益526億6,200万円(同14.0%増)。
売上高は13期連続の増収を確保し、当期は初めて7,000億円を突破した。
経費削減などが業績に寄与し、完成工事事業が営業収益1,582億1,300万円(同▲19億2,000万円)、営業利益170億8,100万円(同41億1,100万円増)、不動産流通事業が営業収益446億2,000万円(同15億1,600万円増)、営業利益107億5,400万円(同20億400万円増)となるなど、大幅な増益に。
一方、不動産賃貸事業は、既存ビルの空室率上昇を主因に、営業収益2,935億3,300万円(同▲48億2,600万円)、営業利益976億1,800万円(同▲77億2,500万円)で減収減益に。
不動産販売事業においては、分譲マンションの契約戸数が前期比5倍増と好調に推移したものの、利益率の低下により、営業収益2,196億6,100万円(同284億3,700万円増)、営業利益195億9,200万円(同▲111億4,600万円)と、増収ながら減益となった。
また、所有目的の変更による減損損失78億円を特別損失に計上したものの、前期に計上したたな卸資産評価損137億円がなくなったほか、投資有価証券評価損が大幅に減少。差引き92億円の損失(前期比250億円の改善)にとどまった結果、黒字となった。
次期は、売上高7,300億円、営業利益1,350億円、経常利益1,010億円、当期純利益530億円を見込んでいる。