(株)リロ・ホールディングは12日、2010年3月期決算を発表した。
当期(09年4月1日~10年3月31日)は、営業収益971億3,800万円(前年同期比10.0%増)、営業利益44億1,900万円(同15.1%増)、経常利益47億9,600万円(同31.5%増)、当期純利益27億100万円(同41.5%増)となった。
同社グループのコア事業である企業福利厚生のアウトソーシングサービスは、引き続き企業の業務効率化に対する強い需要を背景として堅調に推移し、特に借上社宅管理業務のフルアウトソーシング「リライアンス」において順調に管理戸数が増加した。
また、リゾート事業の好調や当期に連結子会社化した(株)東都、(株)ハルインターナショナルや、持分法適用関連会社である日本ハウズイング(株)の収益改善などの寄与により過去最高益を達成した。
セグメント別では、リロケーション事業が、企業の業務効率化ニーズを背景に「リライアンス」の管理戸数と新規顧客を順調に積み増し、仲介や工事などの付帯サービスの減収をカバーしたことに加えて、新たに同社グループに加わった東都の業績が貢献した結果、営業収益846億1,600万円(同11.0%増)、営業利益26億83百万円(同20.8%増)となった。
福利厚生代行サービス事業は、「福利厚生倶楽部」において、会員の利用促進とフォロー営業を積極的に展開し、退会を抑制したほか、会員の利用に関連する収益などが増加。また「クラブオフアライアンス」では、個人会員の増加により会費収入が伸張したことに加えて、キャンペーン収益なども増えた結果、営業収益83億4,200万円(同0.7%増)、営業利益20億65百万円(同変動なし)を計上した。
リゾート事業は、個人消費の低迷が続いているものの、集客効率の向上が寄与したことに加えて、新たに「ポイントバケーション京都岡崎」を開設し、関西圏における新規会員の獲得と既存会員によるポイントの買い増しが伸張。結果、営業収益25億800万円(同0.7%増)、営業利益2億5,200万円(同111.2%増)と大幅な増益となった。
次期は、営業収益1,080億円、営業利益46億5,000万円、経常利益50億円、当期純利益29億円を見込む。