不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2010/5/26

仲介取扱件数、過去最高を更新/三井不販10年3月期決算

 三井不動産販売(株)は26日、2010年3月期決算概要を発表した。

 当期(09年4月1日~10年3月31日)は、連結営業収益903億1,900万円(前年同期比▲2.4%)、営業利益65億9,700万円(同33.3%増)、経常利益65億8,000万円(同37.8%増)と、減収増益となった。営業収益の減少は、アセットコンサルティング・リアルプランでの仲介収益が大きく減少したのが主因。一方で、仲介事業の人件費・広告費・事務所経費、リパーク事業における借上げ地代といった営業費用を、約38億円減少させ、利益率を高めた。

 主力の仲介業務は、リテールを主としたリハウスが売上高394億1,400万円(同1.3%増)と堅調。法人・投資家を顧客とするアセットコンサル・リアルプランが49億8,600万円(同▲30.6%)と大幅に減少した。なお、三井不動産販売ネットワーク全体での仲介件数は3万3,040件(同 6.3%増)となり、過去最高を更新。取扱高は1兆339億8,300万円(同▲6.5%)、仲介手数料収入は539億8,700万円(同▲1.1%)だった。

 また、駐車場事業「リパーク」は、期末管理台数12万710台(同2.0%増)を維持したが、部門売上高は1台当たりの売上低下で365億2,800万円(同▲1.6%)と減じた。

 次期は、個人の住宅取得ニーズは底堅いとして、主力のリハウス事業の営業力強化による収益増を図る。「成約単価の上昇は望めないので、取扱件数の拡大にこだわっていきたい。そのベースとなる店舗についても、前期は統廃合で10店舗ほど減らしたが、今期はすでに4店舗を新設した。今後も、情報量の期待できるエリアを中心に、店舗拡大を図っていきたい」(佐藤 実代表取締役社長)としている。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。