不動産ニュース / 調査・統計データ

2010/6/11

10年のリフォーム市場規模、6兆円台に回復と予測/矢野経済研究所調査

 (株)矢野経済研究所は10日、住宅リフォーム市場の短期的な市場トレンド調査を発表した。

 同調査による住宅リフォーム市場とは、「10平方メートル超の増改築工事」「10平方メートル以下の増改築工事」「設備修繕・維持関連」「家具・インテリア等」の4分野を指す。調査期間は2010年1月~3月(10年第1四半期)、調査方法は同社専門研究員による市場規模算出および文献調査。

 10年第1四半期の住宅リフォーム市場規模は、前年同期比約16.5%増の1兆2,024億円と推計。前年同期は、08年秋のリーマンショックの影響を受けて、非常に冷え込んだ影響もあり、2ケタ増となった。これは、近年で比較的好調であった06年、07年の同時期とほぼ同じ水準。
 なかでも、水回り関連の需要が中心であるものの、太陽光発電システムの設置需要が昨年同時期と比較すると大きく伸長した。

 同結果から、10年の住宅リフォーム市場規模は約6.3兆円と予測。これは06年以降5年ぶりとなる数値で、本格的な拡大期へ突入したとみている。また、今年3月よりスタートした住宅版エコポイントも押上げ要因として期待できるとした。
 今後も引き続き景気への先行き懸念は残るものの、昨年の景気後退期にあった「リフォーム控え」のトレンドが徐々に回復しつつあるとした。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。