NPO法人日本不動産カウンセラー協会は18日、第5回通常総会・懇親会と併せ、公開講演会を霞山会館(東京都千代田区)にて開催した。
冒頭で、同協会副理事長の河野 擴氏は、「当会は昨年11月に20年を迎え、NPO法人としても今年5年目となり、節目のとき。複雑・高度化する不動産問題を解消するため、出版物発行の促進、不動産戦略アドバイザー資格の推進などを行なってきたが、今後もより社会ニーズに応えていきたい。
今回の講演会では、大きな課題である地球環境問題を不動産分野ではどのように捉え、何を取組むべきかをご紹介いただく」と挨拶した。
講演会は、国土交通省土地・水資源局土地市場課長の田村 計氏を招いて、「環境価値を重視した不動産市場の形成に向けて」をテーマに行なわれた。同氏は不動産に求められる新たな価値として「環境不動産」の重要性を説明したほか、欧米諸国および日本の環境不動産への取組み事例、必要な環境価値の評価・分析方法などのほか、公的不動産の有効活用について紹介した。