積水化学工業(株)住宅カンパニーは28日、賃貸集合住宅「レトアかげやまモデル」を、7月10日(土)より発売すると発表した。
同商品は、立命館大学陰山英男教授とのコラボレーション企画、“子どもが賢く育つ家”の戸建て住宅「かげやまモデル」の提案を、賃貸集合住宅に反映させたもの。
「かげやまモデル」は、子どもが賢く育つための要素を間取りや設備に取り入れた住宅。具体的には、「どこでも学習できる場所づくり」として、リビングに本棚、ダイニングに大型カウンターデスクを設ける提案や、「生活習慣を支えるしかけ」として、子どもが自分でしまえる収納の提案、「家族コミュニケーションの演出」のために、家族が顔を合わせやすいオープンな間取りの提案をしている。
また、太陽光発電システムを標準搭載し、環境配慮に加え売電による入居者メリットの向上もめざす。1戸当たり1.5~2.0KWを搭載し、年間光熱費を、平均で21万7,000円から8万3,000円程度に削減するシミュレーションを立てている。
間取りタイプは、パティオタイプ、メゾネットタイプで、それぞれ北・南向きの計4タイプ。パティオタイプは、1戸当たり63.50平方メートルで、1建物4戸からなる。メゾネットタイプは、1戸当たり80.65平方メートルで、1建物2戸からなる。なお、パティオタイプには、可動収納を設置し、子どもの成長に合わせて間取りの変更を可能としている。
販売価格は3.3平方メートル当たり49万円からで、販売目標は2010年度150戸を計画している。
記者説明会で、同社住宅事業部 分譲・集合グループ 集合住宅企画部担当部長の鈴木健太郎氏は、「賃貸集合住宅の入居率の低下を防ぐために、子育て世代が長く住める仕掛けを導入しました。入居者の長期入居をめざすことで、オーナーの安定経営につなげていきたい」などと語った。