(株)不動産経済研究所は15日、2010年上半期(1~6月)および6月度の「首都圏マンション市場動向」を発表した。
同期の首都圏のマンションの新規販売戸数は2万171戸(前年同期比27.0%増)。大手総合ディベロッパーが、中堅・中小ディベロッパーの倒産による減少分を上回る供給を行なったため。地域別では、東京都区部9,098戸 (同33.1%増)、都下2,035戸(同41.0%増)、神奈川県4,648戸(同16.3%増)、埼玉県2,576戸(同55.6%増)、千葉県1,814戸(同▲7.4%)と、千葉県をのぞく全エリアで2ケタの増加となった。
一方、初月契約率の平均は78.9%(同10.3ポイントアップ)と需要も急回復した。上期としては、3期ぶりの70%台。1戸当たりの平均価格は 4,712万円(同5.2%増)、1平方メートル当たりの単価は65万7,000円(同4.1%増)。価格・単価がともに上昇するのは、2期ぶり。
上半期の即日完売戸数は2,907戸(発売戸数の14.4%)と前年同期の約5倍に。なお、下半期の発売戸数は、2万3,600戸の見込みで、予定どおり供給が行なわれると、10年通年の供給戸数は約4万3,000戸と、09年比20%増となる。
一方、6月の首都圏マンションの新規販売戸数は5,130戸(前年同月比66.6%増)の大幅増。月間契約率は83.9%(同13.7ポイントアップ)と3ヵ月ぶりに80%台となった。 1戸あたり価格は4,649万円(同3.3%増)、1平方メートル単価64万1,000円(同1.4%増)。翌月繰越販売在庫数は5,481戸(前月比▲190戸)となった。
なお、7月の販売戸数は4,800戸前後となる見込み。