野村不動産ホールディングス(株)は29日、2011年3月期第1四半期決算を発表した。
当期(10年4月1日~6月30日)の連結売上高は584億8,200万円(前年同期比▲43.5%)、営業利益は45億円(同▲73.8%)、経常利益は7億3,200万円(同▲94.6%)、当期純損失は5億9,300万円(前年同期:当期純利益71億4,000万円)。
連結業績予想に対し堅調に進捗しているものの、マンション・戸建住宅の顧客への引渡しが第4四半期に集中していること等により、約6億円の純損失となった。
住宅事業セグメントの住宅分譲部門においては、マンション分譲で「プラウド市谷柳町」(東京都新宿区)、「ステイツグラン夙川」(兵庫県西宮市)等を、戸建分譲で「プラウドシーズン東大和」(東京都東大和市)等を売上げに計上。住宅管理部門においては、野村リビングサポート(株)が生活サポートサービス「リビングQコール」を4月より導入するなど、顧客満足度の向上に努めた。その結果、同セグメントの売上高は214億3,400万円(前年同期比▲66.8%)、営業損失は21億4,400万円(前年同期:営業利益108億7,000万円)となった。販売状況は順調に推移しており、契約済未計上残高は2,469戸(前年同期比1,229戸増)。
ビル事業セグメントにおいては、新規稼働ビルのテナントリーシングが遅れたことに伴い、空室率が上昇。結果、売上高は220億5,400万円(同▲4.7%)、営業利益は52億900万円(同▲6.5%)となった。
なお通期については、売上高4,500億円、営業利益350億円、経常利益180億円、当期純利益70億円を見込む。