不動産ニュース / その他

2010/8/4

中古物件購入の際の困りごと「性能についての説明がなかった」がトップ/JSHI調査

セミナーのようす
セミナーのようす

 NPO法人日本ホームインスペクターズ協会(JSHI)は3日、メディア関係者を対象としたセミナー「ホームインスペクション利用者のホンネ100」を開催。同協会の理事が所属する(株)さくら事務所や(株)アネストブレーントラストなどの企業にホームインスペクション(住宅診断)を依頼したユーザーへのアンケート結果を公表した。

 同調査では、「中古物件購入検討時、困ったことは何でしたか?」との問いには、「建物の性能やコンディションについて説明や情報がなかった」が20%を超え、次いで「物件の図面や履歴がなかった」が15%を超えるなど、中古物件のコンディションについての情報開示が求められていることがわかった。

 また「日本の住宅市場にある事実にうち、知って一番ショックを受けることは何ですか?」と問いには、「日本における次世代省エネ基準の住宅でも、他先進国と比べると性能は高くない」(23%)が最も多く、「一戸建て住宅の性能で一番気になる(お金をかけてもいい)性能は何ですか?」では、「耐震性能」が50%を超え、「断熱」も15%を超えるなど躯体性能に票が集まった。

 セミナーでは、同会理事長の長嶋 修氏(さくら事務所)が国土交通省の成長戦略に関して、優先事項に“質の高い新築住宅の供給と中古住宅流通・リフォームの促進を両輪とする住宅市場の活性化”を含めることや住宅全般に関しては「住宅総量ターゲット(住宅総量目標)」を設定する必要があることなどを提言。
 「中古住宅の盛り上がりを背景にインスペクションの需要も増している。一般の方や住宅・不動産業界ともに住宅政策への関心を高めていいってほしい」などと語った。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年12月号
コスパと効果、どちらも大切!
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/10/1

「海外トピックス」を更新しました。

vol.433 世界遺産都市マラッカの医療ツーリズム環境【マレーシア】」を更新しました。

医療を目的に渡航する「医療ツーリズム」。マレーシアは近年、その医療ツーリズムの拠点として成長を遂げています。今回は、歴史的街区が有名な国際観光地マラッカの病院を取材。多くの医療ツーリストを受け入れている環境について探りました。…続きは記事をご覧ください☆