日本リテールファンド投資法人(LRF)は19日、3月1日にラサール ジャパン投資法人(LJR)との合併で受け入れた全18物件の信託受益権を、ケネディクスグループの特定目的会社ソニック・インベストメント7に一括譲渡すると発表した。譲渡価格は332億円で、簿価を11億5,500万円上回った。譲渡予定日は、9月3日。
JRFは商業施設に特化したリートのため、LJRから受け入れた18物件(オフィス10物件、住居6物件、住居兼商業2物件)については、ノンコア・アセットと位置付け、早期の売却をめざしていた。
譲渡によって得る資金は、主にLJRから引き継いだ有利子負債の一部返済に充当する予定。これにより、負債比率は約58%から約55%に改善する見込み。
なお、同譲渡による売却益と、売却時期が早まったことによる収益減等を織り込み、2011年2月期(10年9月1日~11年2月28日)の運用状況予想を営業収益228億5,200万円(前回発表比4.0%増)、営業利益91億1,500万円(同10.2%増)、経常利益64億1,800万円(同17.2%増)、当期純利益63億5,300万円(同17.5%増)、1口当たり分配金3,763円(同14.0%増)に修正する。