国土交通省は23日、「新たなPPP/PFI事業」の提案を地方公共団体および民間事業者などから募集すると発表した。
国交省成長戦略を受け、厳しい財政状況の中で民間資金の活用を拡大し、社会資本の新規投資および維持管理を着実に行なうため、従来のPFI制度にもとづく事業を拡大するとともに、新たなPPP/PFI制度の構築と具体的な案件形成を推進することが目的。なお、PPP(Public Private Partnership)は官民パートナーシップによる「公共サービスの民間開放」を、PFI(Private Finance Initiative)とは、公的部門による社会資本の整備・運営に民間主体で効率化を図ろうとする政策手法を意味する。
提案主体は、(1)公共施設等の管理者等(地方公共団体、地方公社など)、(2)民間事業者(民間企業、NPO法人、一般社団、一般財団など)で、国交省所管事業にかかる施設全般が対象。
業務は、同施設の新設、改築、維持管理、運営、更新およびこれらに関する資金調達や事業者選定にかかる業務も含まれ、サービス購入型、独立採算型、混合型のいずれの類型でも可。
提案内容は、(1)地方公共団体等の事業における案件化検討、(2)国交省直轄事業等における案件化検討、(3)制度や規制の改善、に関する提案のいずれかにあてはまることが条件。
なお、国交省では、11年度概算要求に向けて、具体化する可能性のある事業については、案件化支援のための予算要求も検討している。
募集期間は9月1日(水)~11月30日(火)。提案書の提出先および提出方法は、国交省ホームページ
参照。