(株)東京カンテイは2日、2010年7月度の「中古マンション価格天気図」を発表した。調査は、全国47都道府県のファミリータイプ中古マンションの流通価格を月ごとに集計し、価格変動を「天気マーク」で表示したもの。
それによると7月は、全国47都道府県のうち価格の下落傾向を示す「雨」「小雨」の合計数が前月の23から21地域に、価格の上昇傾向を示す「晴れ」「薄日」の合計も12から11地域に、それぞれ減少し、「曇り」が最多となった。三大都市圏を中心とした10年初頭からの価格上昇傾向には一服感が見られるが、前年同期比では依然として高水準を維持、明らかな弱含みは見られない。
首都圏では、千葉県で価格が下落、1都3県全てで「薄日」となった。近畿圏では、滋賀県が堅調に推移し、「薄日」となったが、その他の地域では価格が下落した。中部圏では、堅調に推移していた岐阜県で「薄日」から「曇り」に、愛知県でも「晴れ」から「薄日」になった。
地方圏では、福岡県や沖縄県が堅調に推移しているが、その他の地域では価格推移にやや足踏み傾向が見られる。