(株)東京スター銀行はこのほど、「親世代の資産に関する意識調査」を発表した。
自身または配偶者名義で戸建てまたはマンションを保有する60歳代の親世代500名と、親が戸建てまたはマンションを保有する30~40歳代の子供世代500名を対象に、8月27~28日にインターネット上で実施したもの。
調査の結果、親世代の7割以上が「自分たちの財産は子供に残さず、自分自身で使いたい。その代わり、老後のことは子どもに頼らず、自分自身で解決する」と回答。また、子供世代の7割近くも「親の財産は 親自身に自由に使ってもらい、老後のことは親自身で解決してほしい」と答えた。
これに対し同社は、総務省のデータによると親世代(65歳以上)の所有資産の半分近くが自宅住居などの不動産であるという結果にもとづき、親が不動産を子供に残さず使い切りたいと考えていても、現在居住している自宅を売却し、現金化することは難しいのが現状と指摘している。
一方、親世代のリバースモーゲージに対する認知率は52.8%と、5年前の同調査と比較して10%高まり、また、過半数(52.4%)に利用意向があることがわかった。
同社では、海外ではリバースモーゲージの利用は一般的だが、日本では「土地は代々相続するもの」という考え方があり、利用は広がらないといわれていたが、今後一般的になる可能性もあるとみている。