


(株)トステム住宅研究所アイフルホームカンパニーはこのほど、将来の住宅のあるべき姿を提案する「コンセプトホーム」として、「スーパーサステナブルモデル住宅NEXT+“Nagaiki Style”」を建築し、5日に記者見学会を開催した。
コンセプトホームとは、最先端の技術を追求するハードウェアと、研究機関などとのコラボレーションにより追求するソフトウェア、さらに感性価値を追求するセンスウェアの3つを極めることで、同社の考える“住宅の将来のあるべき姿”を提案するもの。
2008年に「クールアースモデル住宅」、09年に「スーパーサステナブルモデル住宅」を発表しており、今回の「スーパーサステナブルモデル住宅NEXT+“Nagaiki Style”」では、これらの実験・研究を踏まえ、新たな研究機関や企業とコラボレーションした。
「スーパーサステナブルモデル住宅NEXT+」では、木漏れ日を人工的に再現した「フラクタル日除け」や壁面緑化などの「パッシブエコ技術」を採用。また、住宅での消費エネルギー量や太陽光などの発電量などを計測し、30分ごとにエネルギー使用量を提示する「スマートウォッチ」を日本で初めて搭載した。
そのほか、次世代型の「有機EL照明」を業界で初採用したほか、太陽光発電と新太陽熱給湯、製材時に出る廃材などを活用するペレット暖房の3つの再生エネルギーを導入。太陽光発電カバー比率130%を達成し、1棟で年間10tのCO2を削減するなど、「CO2マイナスライフの家」を実現している。
さらに、耐震性や耐久性、保証システムに加え、長寿命住宅に不可欠なライフステージの変化への対応として、可動間仕切りシステムを導入し「安全の家」としたほか、住宅一体型の超高持続マイナスイオン発生機を導入し、「病気予防の家」とするなど、持続可能性を追求したさまざまな機能を有している。
当日、解説を行なった同社キッズデザイン研究所所長の高橋司郎氏は「地球温暖化問題や資源・エネルギー・廃棄物問題、少子高齢化問題など、当社が考える8つの社会問題に対する解決策として、8つの“ナガイキ”をコンセプトとした。ここでの成果を生かし、積極的に住宅の新しい試みに取り組んでいきたい」などと語った。